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「おいおいおい!どういうことなんだよ!」

スーツの男は叫んだ。

「さっきから訳のわからねえことばっかり言いやがって!殺しただの殺してねえだの、どっちなんだよ!夢でもみてたんだろ?」

スーツの男は部屋の奥の方に振り向いた。

「そうだよ」

と、奥に座る少年のような男が言った。

「じゃあ、こいつは人を殺した夢を見て、気が狂ってここへ飛び込んできたのか?」

「ちょっと違う気がするな~」

「…答えろよ、高岡」

「わからないよ、だっていつもの…」

「勘か?」

「うん」

スーツの男は煙をフーっと吐いた。高岡の言う「勘」というものに、歯に挟まる形ではあるが、妙に納得したようだ。右手側の窓から西日が差している。あと2時間もすれば夜になるだろう。正面やや左の、この部屋の入り口のドアを見た。

「本条さん、行ってよ」

「な、なんで俺が行くんだよ!」

「今日は松田がいないんだもん、違う仕事で」

「俺の専門は法律だろ!現場はお前たちの仕事じゃねえか!っていうかお前が行けよ!」

「俺は駄目だよ、だってまだ143点だもん」

「ゲームしてんじゃねえよ!大体お前、今までテレビゲームなんかやったことなかっただろ?」

「うん、今日から」

突然学生風の男がガバッと起き上がった。そして、

「凄い!」

と、あさっての方向を向きながら言った。

「こいつは一見子供っぽく見えるが何でも出来る。楽器は勿論、絵画や造形などの芸術分野は超一流のセンスだ。なんかのコンクールで何度か賞を取り、一部では先生と呼ばれている。運動神経も抜群で料理も美味い。園芸やマジック、犯罪的なことまで兎に角何でもできるんだ」

「本条さん、子供っぽく見えるのと、僕の才能は関係ないよ」

「そしてこいつの勘は何だか知らねえが必ず当たるんだ」

学生風の男は高岡の方を向き

「あなたなら、僕の願いを叶えられるかもしれないね」

ボソっと言った。




                                    つづく










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僕のイッツアビューティフルサンデー

「僕のイッツアビューティフルサンデー」    作:吉田智道 

第6話