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「僕のイッツアビューティフルサンデー」    作:吉田智道 

第7話

条はくわえてる煙草の煙に目を燻らせながら、学生風の男をじっと見た。そして再び座り直し、お前が高橋を殺したのかと聞いた。

「僕は悩んでいた。ずっと高橋が好きだった。彼女のことを考えると何も手につかなかった。クラスは違ったけど、休み時間はいつも彼女に会いに行った。会いにいったと言っても廊下からじっと見つめるだけだけどね。彼女は美術部で下校が遅いけど、僕は毎日待ったよ。帰り道、不良に絡まれないように僕が守ってあげないとね。」

本条は煙をフーっと吐き、火を消した。部屋の奥のほうで野球ゲームのカキーン!という音が鳴り響いた。学生風の男はガムを噛むようなぺちゃぺちゃとした音をたてて唇を舐め始めた。本条は新しい煙草に火を付け、それで?と言った。

9月の夏休み明けに、高橋は佐々木と付き合うようになったんだ。僕は待っていたのに、二人は毎日一緒に帰って行った。」

そう言うと、学生風の男は急に泣き出し、テーブルを力いっぱいに叩いた。

「許せなかった。僕は今日、高橋が佐々木と別れた後をずっと追い続けて、道端に落ちているヤシの実みたいな岩で高橋の頭を殴った。高橋は声も出さずに倒れて、血が噴出した。すかさず僕は用意してたナイフで高橋を刺したんだ。刺すたびに血が出た。ピュッピュッピュッピュッピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピューーって。やがて血は出なくなって、快感だけが残った。こんなに寒いのに、汗と血でびしょびしょだ。」

本条は半ばやる気の無いような顔でソファーにふんぞり返っていた。高岡はまだゲームをしている。飽きない?と本条が尋ねると、まあまあ、と答えた。

「でも僕は我に返り、まずいと思って、急いで高橋を自分の家に運んだんだ。家につくとへとへとで、僕は大の字に寝っ転がった。急に寒くなって、怖くなった。僕はどうなるのだろうか?もしかして近所のおばさんに見られてたのかもしれない。そうなると通報されて警察が来る。僕は死体を隠そうと思って高橋をバラバラにしようとナタを取りに行った。

でもやっぱりナタは頼りないので、倉庫にしまってある電動のこぎりを取りに行った。寝転んでいた場所が血だまりだ。僕は一枚ずつ高橋の服を脱がし、窓の外へ投げた。そして僕は高橋をバラバラにしたんだ。口の中に沢山の血が入った。コップ2杯半は飲んだかな?急に気持ち悪くなって5回吐いた。全て吐き出してから、僕は現実を受け入れて、このバラバラ死体は隠せない、いずれ見つかると思った。そして服を着替え、血を洗い流して、急いでここに来たんだ。」




                                                      
                          つづく










僕のイッツアビューティフルサンデー

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